決勝大会レポート

こんにちは、大会カメラマン兼レポーターの工藤由行です。朝夕の涼しさに秋の訪れを感じますが、ゴルファーにとってはプレーしやすいシーズンになりましたね。そんな中、春夏と季節をまたぎながら予選会が行われていた2017 キャロウェイゴルフ ペア・スクランブルゴルフ大会の決勝大会が開催されました。では早速、大盛況となった当日の様子をレポートします。

2017年9月22日、富里ゴルフ倶楽部(千葉県山武郡)にて、2017 キャロウェイゴルフ ペア・スクランブルゴルフ大会の決勝大会が開催されました。エントリーしたのは5月から8月、10回に渡って行われた各予選会において、上位4ペアのみという狭き門を突破してきた選手のみなさんです。スクラッチの部38ペア、Wペリアの部36ペア、計74ペアが集結し、戦略性溢れるコースを舞台に熱いバトルが繰り広げられました。

天候は快晴、千葉県内では一部雨の降っているエリアもあるようですが、空を見る限りしばらくその心配はなさそうです。ゴルフ日和の決勝大会、選手のみなさんには普段以上の実力を発揮してもらいましょう。早朝、ティグラウンド付近の練習場にはスタート前の調整に励むペアが数多く集まっていました。タイミングを見計らって、今大会に賭ける意気込みなどを聞いて回りましたのでまずはそちらをどうぞ。
≪ スクラッチの部 ≫

「リカ様」加藤力也、加藤理香ペア。合わせたわけではなく偶然ピンクになったというお2人は「スクランブルゴルフは普段は出ないアンダーが出せるのが楽しいです。今日は5位以内を目指して頑張ります」と意気込みを語ってくれました。遠くからでも目立つピンクのポロシャツ、とてもよくお似合ですよ。

「ゆとりですがなにか?」朝日優磨、安川眞衣子ペア。チーム名の通りフレッシュな20代。高校時代の同級生コンビはパターを課題としながらも「もちろん優勝狙いで、目標は18アンダー。全部バーディーを獲るつもりです」と優勝宣言のような強気のコメントをいただきました。目の覚めるようなビッグスコア、期待しています!

「チーム銀玉」佐藤誠史、服部裕次ペア。完全ペアルックのはずがなぜかバイザーを間違えたという服部さんは「今日は(飛ばし屋の)佐藤さんのドライバー次第ですね。パターは難しいですが、8アンダー以上を目指します」とのこと。もうバイザーのことは忘れて、スタートホールに集中しましょう(笑)。

「チーム川奈」北浩也、後藤文彦ペア。太平洋クラブ宝塚コースの予選会を突破し、大阪から駆けつけたというお2人。「ここもそうですが関東のゴルフ場はフラットで見通しがいいですね。今日はノープランでプレーを楽しみます」と普段通りのゴルフを楽しみたいとのこと。大会終了後は夜の飛行機で帰阪するそうです。遠方からのご参加、ありがとうございます!

「チームRED」金沢剛純、田上洋一ペア。太平洋クラブ 大洗シャーウッドコースで開催された第1予選会を1位通過、チーム名の通りカープファンというお2人。金沢さんは「今日の課題はバンカーに入れないこと。そして田上さんのドライバーがカギ。5アンダーを目指します」とコメント。カープのリーグ優勝に続く、快進撃を期待しています!
≪ Wぺリアの部 ≫

「スマイルtoスマイル」藤村正徳、齋綾ペア。前乗りして今大会に挑むお2人からは「前回(セントラルゴルフクラブで開催の第9予選会)で、ティショットの採用回数で苦労して最終ホールでボギーになってしまったので、ドライバーが課題ですね。10位以内に入れたらいいです」と、やや控えめの意気込みをいただきました。課題のドライバー、曲げないように気をつけてくださいね。

「ゆうちゃんにゃあちゃん」布施葉子、天野裕子ペア。よく一緒にプレーを楽しむというゴル友のお2人は「雨の日に練習ラウンドで来ましたが、ここは平らなところが少なくてボールが転がりやすいですよね。とにかくアンダーを出せるように頑張ります」とのことで、予選1位通過ながら堅実なゴルフを目指すようです。今日は天気もいいので、レディースパワーを見せつけましょう!

「HOUSEKIHIROBA」高橋慶一、染井孝文ペア。会社の先輩後輩というお2人は時計やジュエリーの販売・買取を行っているショップに勤務。高橋さんは「20代のバブルのころにゴルフをはじめて、すぐにやめてしまって。そこから再開したのがつい最近の5年前。時間とか比較的余裕のある今の方が楽しめますね」と今だからできるゴルフを満喫中のようです。お仕事同様、抜群のチームワークを発揮できるといいですね。

「やましスターズ」山下久美子、山下みなみペア。親子で参加してくれたお2人、現在大学生で再来年の春に卒業予定というみなみさんは「(富里ゴルフ倶楽部は)はじめて来たコースですが、楽しく回れたらいいと思います」とコメント。お母さんと娘さんで大会参加、しかも決勝の舞台に勝ち上がってくるのはスゴイことです。スコアを伸ばしながら、ステキな思い出をつくってください。

10番、INコースのスタートホールにやってきました。ここに来るたびに思うことですが、富里ゴルフ倶楽部は本当によく整備されていて、ため息が出るほどの美しい景観です。コースの全体像もよく見えるので、狙いどころを目指して気分よくスイングできそうですね。女性のエントラントが目立つ今大会、決勝大会の幕開けに相応しい華麗なショットをお願いします。

前半の締めとなる9番ホール。左に池、右奥にバンカー、ピン位置は段の上にあり、ショットの精度が試される難易度の高いグリーンです。さすがハイレベルな予選会を突破してきただけあって、バーディーチャンスにつけるグッドショットが続きます。しかし微妙な傾斜が効いているため、たとえ短いパットでも油断は禁物。結果はしっかり打ってカップイン!この勢いを後半戦につなげましょう。

少し風が出てきたころで前半戦終了です。コースの出入り口付近にハーフスコア速報が貼り出され、選手のみなさんはランチタイム前に一通りチェックしていきます。スクラッチの部のトップは「ゆとりですがなにか?」と「きくりんの森」の2ペアがともに5アンダーでデッドヒートを展開。Wぺリアの部は「Team Maple」と「TEAM V」の2ペアがともに3アンダーで暫定首位に立ちました。後半戦、さらなるヒートアップに期待大です。

時間の経過とともに、肌寒さを感じるほど涼しくなった9番のグリーン、INスタート組にとってはここが最終ホールになります。終わりよければすべてよし、ということでバーディーでもパーでも、そしてボギーでも笑顔でフィニッシュ。18ホールをともに戦い抜いたパートナー、同伴のペア、キャディさんと健闘を称え合って無事終了。スコアカードを忘れないようにアテストエリアまでお願いします。

終盤まで混戦模様が続くスクラッチの部。特に上位争いは1打を争う熱戦が繰り広げられました。Wペリアの部は自分たちの目標を達成したペア、もう一つ出し切れなかったペアと悲喜こもごもですが、結果は最後のお楽しみです。隠しホールに上手くハマることを祈りましょう。ゴルフの神様もみなさんのプレーを見守っていてくれたはずです。

全組、全ペアのアテスト終了後、選手のみなさんはパーティー会場に移動し、リラックスムードの中で歓談を楽しんでいました。今日のライバルは明日のゴルフ仲間ということで、ドリンクを片手にまた新たな約束が生まれたのではないでしょうか。表彰式に先立ち、キャロウェイゴルフ社長 アレックス・ボーズマン氏よりごあいさつをいただきました。さて、いよいよ成績発表です。ずらりと並んだ豪華賞品を前に胸が高鳴ります。

スクラッチの部、Wペリアの部の順に入賞ペアが発表され、それぞれ賞品の贈呈が行われました。その後、サプライズ発表があり、今大会でなんとホールインワンが出たとのこと。16番で見事ホールインワンを達成したのは「くろいくまseason2」阿部十枝三選手。阿部選手にはホールインワン賞のパターとともに、称賛の拍手が送られました。寄せるのも難しい181ヤードでのエースは圧巻のひとこと、ファンタスティックです。それでは優勝ペアの発表に移りましょう。

スクラッチの部優勝は「ゆとりですがなにか?」朝日優磨、安川眞衣子ペア。10バーディー、ノーボギーの10アンダーとコンスタントにスコアを伸ばし続け、前半から首位キープのままフィニッシュ。(朝のインタビュー時の)宣言通り目標を果たした朝日さんは「優勝には満足していますが、スコア的にはもう少し行けたかなという感じですね。基本、安川さんが先に打っていたのですが10バーディー中、7つは僕が獲りました(笑)」と今日のプレーを振り返ってくれました。強豪ペアを退けての優勝、おめでとうございます!

Wぺリアの部優勝は「team JB」林秀典、林陽子ペア。4バーディー、3ボギーのGROSS71、 NET68.6で見事栄冠を勝ち取りました。お名前を呼ばれたとき「え?」と驚きの様子でしたが表彰を受けたあと、秀典さんは「アンダーも出せたのでスコア的には大満足です。同伴のペアの方々とのプレーがとにかく楽しくて笑いっぱなしの一日で、なんか上手く乗せられた感じですね(笑)」とコメント。陽子さんは「普段の仲間と回っているみたいで楽しかったです。キャディさんも明るい方でしたし、あまり細かいことをいわず、こちらがやりやすいようにサポートしてくれました」と感想を語ってくれました。副賞のグアム旅行も楽しんできてくださいね。

スタートから表彰式まで、選手のみなさんお疲れさまでした! また関西方面から遠征されてきた選手の方々、無事ご帰宅できたでしょうか? 今大会への参加を通じて、ゴルフの面白さを再発見していただけたならとても嬉しいです。今後もスクランブルゴルフを楽しんでくださいね。